川西の家

見晴らしのよい郊外の、家族4人の住まい。
1階はパブリックな空間としてLDKを中心に配置。
リビングから南側にはご家族の趣味である楽器の演奏スペースがつながっています。
さらに大きな開口部を通してデッキと庭が連続。見晴らしの良い庭を満喫できるデッキには深い庇がかかり、雨の日でも開放的な生活が可能。
キッチンから西側にはサービスコートがつながります。ここは光と風に溢れながらもプライバシーの守られた場所。家事や趣味の日曜大工などを自由に楽しめます。
リビングに接して配した和室は、家族の憩いの場所として落ち着きのある空間。
LDKの上部は吹き抜けにし、高い天井によって開放感を感じられようにしました。
2階はプライベート空間。ロフトのある広めの共用空間と、それぞれの個室があります。
夫婦の主寝室は吹き抜けに面しており、ここからは家全体を感じることができます。
このように一体でありながらも各部分につながる空間構成によって、 常に家族みんなを感じながら個人それぞれの居場所がある住まいとなっています。
またこの流れるような空間構成は、OMソーラーや薪ストーブによる空気の流れと一致し、快適な温熱環境を作り出しています。
構造材は熊野産の杉材を使用。大工さんによる手刻み加工を施し、手仕事にこだわった技術で作られています。
漆喰塗りの壁などの自然素材に囲まれた仕上げは、肌ざわりの良さとともに、気持ちのよい空気環境を作ります。

用途:専用住宅
計画地:兵庫県川西市
構造材:熊野産杉、天然乾燥材(手刻み加工)
主な外部仕上げ
 外壁:モルタル掻落とし
 屋根:ガルバリウム鋼板立平葺き
主な内部仕上げ
 床:杉フローリング
 壁:漆喰左官塗
 天井:和紙、珪藻土クロス
竣工:2011年